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がんへの取り組み

がんへの取り組み

当院のがんに対する取り組みについて

  超高齢社会を迎えたわが国において、病院の果たす役割は極めて大きくなっていますが、がん対策基本法の制定から10年を経ても、がんは我が国医療の中心的課題の一つであり続けています。私は食道・胃・大腸など消化管のがん診療を専門とし、東京医科歯科大学において研究や教育、そして全人的・包括的医療の実践を企図しての緩和医療の導入などを積極的に行ってきました。当院赴任後半年が過ぎ、いよいよ当院が培ってきた基盤の上に新たながん診療の仕組みを創る時機が到来したと考えます。まずは当院におけるがんへの取り組みをご紹介し、質の高いがん診療の拠点を目指し、市民の皆様と共に歩んでいきたいと存じます。
                                      病院長 河野 辰幸
      

診療実績

 悪性腫瘍の延べ手術件数(平成28年)
  手術件数 内訳
外科的手術 内視鏡下手術
胃癌 92件 48件 44件
大腸癌 181件 150件 31件
食道癌 4件 2件 2件
肝・胆・膵癌 29件 29件 0件
乳癌 54件 54件 0件
前立腺癌 114件 114件 0件
膀胱癌 85件 85件 0件
腎・腎う癌 15件 15件 0件
卵巣癌 25件 25件 0件
甲状腺癌 12件 12件 0件
舌・歯肉・口腔底癌 14件 14件 0件
皮膚癌 6件 6件 0件
血液癌 5件 5件 0件
脳腫瘍 6件 6件 0件
その他 45件 45件 0件
合計 687件 610件 77件
注:外科的手術に腹腔鏡下手術を含む。
注:腹腔鏡視下手術とはおなかに5、6か所の穴をあけ、その穴からカメラ、メスなどを入れてがんを切除する方法です。
注:内視鏡下手術とは口や肛門からカメラ付きの管を入れ、胃や腸の内部からがんを切除する方法です。

外科的手術については現在、胃がん手術の約35%に対し腹腔鏡下手術が実施されており、腹腔鏡下幽門側胃切除術(LDG)のほか、病変の局在によっては腹腔鏡下胃全摘出術(LTG)や腹腔鏡下噴門側胃切除(LPG)を選択しています。また適応を進行がんの一部にまで拡大、郭清度を向上させて体腔内吻合を行っております。
大腸がん手術では直腸がんや進行がんに対し適応を拡大し、現在は約60%の症例に対し、腹腔鏡下手術を行っております。特に低位前方切除(LALAR)において細径内視鏡とHi-Visionモニターの導入は術野の視認、剥離層の確認において効果を発揮しております。更に3Dシステムの導入により対象臓器の立体的な観察が可能となり従来の2D映像では困難であった奥行き感の把握が容易となります。今後、手術効率の向上や手術時間の短縮が見込まれます。
がん治療において、根治性のみならず機能温存、入院期間の短縮、傷の縮小による美容面などで術後患者さんのQOL向上が求められる時代となり、低侵襲な治療である腹腔鏡下手術の役割が今後ますます拡がるものと考えております。
内視鏡下手術では、早期がんに対しては内視鏡的切除(ESD:内視鏡的粘膜剥離術、EMR:内視鏡的粘膜切除術)を積極的に行っています。
     

外来化学療法室

 外来化学療法室とは通院で抗がん剤治療を主に行う病床です。当院では平成28年4月に外来化学療法室を8床から14床に増床しリニューアルしました。リラックスして治療を受けることができるように配慮された環境となっております。外来化学療法室は多職種で協働し、治療を受けながら出来るだけその人らしい生活が送れるようサポートしています。
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緩和ケア

 当院では医師、看護師、薬剤師を中心に緩和ケアチームを結成しています。緩和ケアとは終末期だけでなく、つらい病気を抱えるすべての患者さんとご家族に必要なものです。たとえば、がんなどの告知は患者さんとご家族にとって精神的な苦痛を伴います。これから病気を抱えてどんなふうに生活していったらいいのか途方に暮れる方もいます。あらゆる苦痛を緩和して、病を抱えながらも自分らしく生きていくために必要なもの、それが緩和ケアなのです。
  

乳がん患者と家族のためのサロン「ひまわり」

 当院に通院している乳がん患者さんとその家族を対象に、毎月第3土曜日の午前10時から午後12時の時間帯で乳がん患者サロン「ひまわり」を開催しています。病気を抱えながら生活していくうえで、時には落ち込んだり不安になったり、誰かに話を聞いてほしいと思うこともあるはずです。「ひまわり」は寛いだ雰囲気の中で、患者さん同士や看護師と自由に語り合い、癒やし癒やされ自分らしさを取り戻して、また新たな一歩を踏み出していただくための場所です。   

院内がん登録について

 院内がん登録とは、がん登録等の推進に関する法律に基づき、がん診療連携拠点病院等の医療機関で診断・治療したすべての患者さんのがんについての情報を、診療科を問わず病院全体で集め、その病院のがん診療がどのように行われているかを明らかにする調査です。当院では、従来より埼玉県地域がん登録事業、全国がん登録事業に参加しておりますが、平成29年1月分より、全国がん登録情報よりも詳細な治療の状況を含む情報を収集する院内がん登録を始めました。

登録件数

地域がん登録 平成23年   70件
       平成24年   763件 
       平成25年 1211件
       平成26年 1041件
       平成27年 1152件

全国がん登録 平成28年 1121件

院内がん登録 平成29年    -件