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成人消化管アレルギーに関する論文がプレスリリースされました

当院では2023年4月より成人の消化管アレルギーを対象にした「消化管アレルギー専門外来」を開設しております。今回、消化器内科 渡辺翔医師と国立成育医療研究センターの共同研究で、日本を含むアジアではまだ報告されていない成人の「食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)」について、その割合と、通常の即時型食物アレルギー(Immediate-type food allergy: FA)との違いについて研究を行い、国際的な学術誌「Annals of Allergy, Asthma & Immunology」誌への発表とプレスリリース(成人の繰り返す重症胃腸炎の原因に食物蛋白誘発性胃腸炎がある ~原因食材を食べて数時間後の繰り返す腹痛や下痢には注意が必要~ | 国立成育医療研究センター (ncchd.go.jp))を行いました。

急性タイプの消化管アレルギーである「食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)」は特定の食べ物を摂取して数時間たってから冷や汗を伴うような強い腹痛や吐き気、下痢が出現し数時間から半日持続する、「繰り返す胃腸炎症状」を特徴とする疾患です。小児では近年患者数が増加していますが、残念ながら成人では医療者の中でも疾患として殆ど認知されておりません。さらにFPIESはアレルギー検査で用いられる特異的IgE抗体やブリックテストなども基本的に陰性であること、区別・鑑別すべき消化器系疾患が多数あることから、成人において適切な診断を受けることが困難なのが現状です。

当院の「成人消化管アレルギー専門外来」では上記症状・疾患にてお困りの患者さんに対して丁寧な問診と採血、画像、内視鏡検査などの多角的な評価、患者さんの需要に応じて食物負荷試験を組み合わせることで、適切な診断と患者さんの生活の質の改善に貢献できればと考えております。

成人消化管アレルギー専門外来(完全予約制)の開設について

予約について

受診にあたりましては、完全予約制とさせていただきますので、受診を希望する方はかかりつけの先生にご相談いただき、「消化管アレルギー外来」宛ての紹介状をご用意ください。予約を取りたい方はこちら