トップ > 成人消化管アレルギー専門外来(完全予約制)の開設について
成人消化管アレルギー専門外来(完全予約制)の開設について
2023年4月から消化管アレルギー専門外来を開設します。
- 食事数時間たってから(深夜などに)冷や汗を伴うような強い腹痛や吐き気、下痢が出現し数時間から半日持続する
- 強い症状の割に翌日には元気になっている
- 特定の食材摂取後に何度も同じような症状を繰り返している
- その食材を好きで昔からよく食べていた
- アレルギー疾患の持病(アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎など)がある
上記のような繰り返す胃腸炎症状にお悩みの方はいないでしょうか?多く当てはまる場合、それは食物蛋白誘発性胃腸炎(FPIES)かもしれません。
FPIESは特定の食材摂取から数時間後に強い胃腸炎症状を起こす、病態が解明されていないアレルギー疾患です。小児では近年患者数が増加していますが、成人では医療者の中でも殆ど認知されておりません。非特異的な胃腸炎症状を呈するため、仮に救急外来を受診しても殆どの場合、急性胃腸炎の診断で片付けられてしまします。またアレルギー検査で用いられる特異的IgE抗体やブリックテストなども基本的に陰性であること、区別・鑑別すべき消化器系疾患が多数あることから、成人において適切な診断を受けることが困難なのが現状です。
当専門外来では上記症状・疾患にてお困りの患者さんに対して丁寧な問診と採血、画像、内視鏡検査などの多角的な評価、患者さんの需要に応じて食物負荷試験を組み合わせることで、適切な診断と患者さんの生活の質の改善に貢献できればと考えております。また好酸球性消化管疾患は厚生労働省の指定難病ですが、当院は好酸球性消化管疾患(成人)の診療が行える病院にも記載されており、患者さんの症状・状態に応じて最善と考える治療を提供してまいります。
予約について
受診にあたりましては、完全予約制とさせていただきますので、受診を希望する方はかかりつけの先生にご相談いただき、「消化管アレルギー外来」宛ての紹介状をご用意ください。予約を取りたい方はこちらfacebookを開設しました!
成人消化管アレルギーに係る専門外来で目指していること、研究活動、プレスリリースなどを随時発信しています。
成人消化管アレルギー専門外来のfacebookはこちら
担当医師
役職 | 氏名 | 専門分野 | 専門医資格 |
---|---|---|---|
医長 | 渡辺 翔 (わたなべ しょう) |
消化器一般 消化管アレルギー |
日本消化器病学会認定消化器病専門医 日本肝臓学会認定肝臓専門医 日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医 |