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心臓血管外科
主に取り扱っている疾患
【心臓】- 冠動脈病変:狭心症、心筋梗塞などに対して冠動脈バイパス術、心室形成術、人工心肺装置を使用しないオフポンプバイパス術も積極的に行っています。小開胸バイパス術(MIDCAB)も行っています。
- 弁膜症:狭窄症及び閉鎖不全症に対して弁置換術、弁形成術
- 先天性心疾患:根治術
- 不整脈:メイズ手術
- 大動脈瘤:腹部および胸部大動脈瘤に対して人工血管置換術、ステントグラフト内挿術
- 大動脈解離:人工血管置換術
- 閉塞性動脈硬化症:バイパス術、カテーテル治療、膝関節以下の虚血病変に対しても積極的に外科的血行再建を行っております。
- 動脈閉塞:血栓除去術、バイパス術
- 動脈瘤:四肢や腹腔内動脈の瘤に対して切除および置換術
- 静脈瘤:血管内塞栓術(グルー治療)、血管内焼灼術(ラジオ波治療)、ストリッピング術、硬化療法(注射療法)
- 慢性腎不全で透析が必要な方にシャント造設術など
診療内容
日本循環器学会が提供するガイドラインを遵守して治療をおこなっております。平成24年4月の心臓・脳血管センター開院に伴い、同年10月に心臓血管外科が開設され、診療を行っております。さらに最新の設備をもつ心臓血管外科手術室が同年11月に同センターと直結して本館内に新設され、本格的な開心術などの手術を開始しております。また、カテーテルでの治療が困難な患者さんはセンターでの診察後に同手術室へ搬送され、緊急手術を受けることが可能です。手術後は同じフロア内のHCU(高度治療室)に入院し、循環器内科と心臓血管外科の医療チーム及び看護チームがお互いに連携して患者さんの集中管理を行い、早期の社会復帰ができるよう治療に専念します。また、救急科と連携して緊急手術にも対応しています。
平成26年10月から大動脈瘤に対してステントグラフト治療を開始しています。また、平成27年5月から下肢静脈瘤に対して血管内焼灼術(ラジオ波治療)を行っています。平成30年5月より、冠動脈バイパス術の際、グラフトとして大腿の大伏在静脈採取する時に内視鏡を使用して小切開で採取しています。
令和元年9年より右小開胸(皮切7cm)による大動脈弁置換術を行っています。
令和2年9月より下肢静脈瘤に対する血管閉塞術を行っています。
令和4年12月より左小開胸による冠動脈バイパス術を行っています。
手術前の症例カンファレンスは、心臓血管外科医師だけではなく、循環器内科医師・麻酔科医師・看護師(病棟・高度治療室・手術室)・臨床工学技士・リハビリスタッフなど、枠を超えたハートチームで行い、幅広い情報を共有し、症例への理解を深め、治療方針の統一を図っております。令和4年より患者参加型カンファレンスも行っています。
また、術後は循環器内科チームと合同で毎日回診を行っており、より綿密な術後管理を行っています。
月一度、ブタの心臓を使用したWet laboを行い、科内及び院内の手術研修に役立てています。
主な治療実績
平成25年2月から本格的な開心術を開始おります。安全面を考慮し、手術を制限して行っていますので、手術数は決して多くありません。しかし、その分手術成績としては十分なものであり、東京医科歯科大学と連携して行っています。
85歳以上の高齢者でも開心術を行っています。
また、平成29年1月から心臓血管外科専門医認定機構の施設認定を受けました。
また、大動脈瘤手術の半数以上はステントグラフトで行っており、90歳以上の高齢者でも対応しています。
平成30年6月より、冠動脈バイパス術の際、大伏在静脈をグラフトとして採取するのに内視鏡的採取術を行っています。
令和元年9月より右小開胸(皮切7cm)による大動脈弁置換術を行っています。
令和4年12月より左小開胸(皮切7cm)による冠動脈バイパス術を行っています。
- 令和4年 89例(うち開心術 27例:冠動脈バイパス術 22例、弁膜症手術 5例、胸部大動脈手術 12例)
- 令和5年 51例(うち開心術 16例:冠動脈バイパス術 10例、弁膜症手術 6例、胸部大動脈手術 6例)
主な検査・医療設備・手術
基本的には、検査等は循環器内科で行っているため、そちらをご参照ください。
手術室 | 平成24年11月の100平方メートルある広々とした心臓血管外科専用の手術室を開設しました。 ステントグラフト手術にも対応しています。また、心臓・脳血管センターと直結しており、同センターにHCU(高度治療室)とカテーテル室とがあり、包括的な治療を行うことができます。 |
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下肢超音波検査 | 下肢静脈瘤に対する評価を外来の診察室で行い、スムーズな診断加療を行うことができます。 |
MRA及びMRV | 下肢動脈や深部静脈の評価を行い、閉塞性動脈硬化症や深部静脈閉塞などの診断に対して造影剤を使用せずに行っています。 |