膠原病内科
診療対象疾患
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、成人発症スティル病、脊椎関節炎、結晶誘発性関節炎などの診断と治療を行います。
患者さんへ
当科は東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科と連携しながら診療に取り組んでおります。関節痛、筋痛、原因不明の長引く発熱などがあり、膠原病かな?と思う方、また膠原病で悩んでいらっしゃる方は当科にご相談ください。
なお、現在膠原病内科は患者さんが大変多くなっており、完全予約制となっています。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。
診療の特徴・特色
- 外来では、関節リウマチに対する診療を中心に行っています。関節リウマチは、関節の痛みと骨・軟骨組織の破壊を特徴とする慢性疾患です。高齢者の病気と思われがちですが、その多くは30から50代の働き盛りの年代に発症します。
関節リウマチは有効な治療が行われぬまま経過すると、関節破壊から深刻な身体機能の低下をもたらすことがあります。しかし、近年、発症早期から生物性学的製剤を含む適切な治療を行うことにより、予後を飛躍的に改善できるという実績が蓄積されています。本院でも、保険適応のある生物学的製剤を積極的に導入し、常に最新の治療が提供できるよう対応いたします。 - 入院診療では、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎・多発性筋炎、強皮症、混合性結合織病、血管炎症候群の診断と治療にも積極的に取り組んでおります。
- 膠原病の治療は長期間に及ぶため、患者さん自身にも病気に対する深い理解と根気を持っていただくことが重要です。このような観点から、患者さんのメンタルケアにも力を入れています。
主な治療実績
入院実績 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|
関節リウマチ・悪性関節リウマチ | 41 | 27 |
全身性エリテマトーデス | 15 | 20 |
多発性筋炎・皮膚筋炎 | 6 | 17 |
強皮症 | 2 | 2 |
混合性結合組織症 | 3 | - |
顕微鏡的多発血管炎 | 12 | 23 |
結節性多発動脈炎 | 4 | 1 |
巨細胞性動脈炎 | - | - |
リウマチ性多発筋痛症 | 4 | 2 |
成人発症スティル病 | 1 | 3 |
全身性硬化症 | - | - |
ベーチェット病 | - | - |
シェーグレン症候群 | 5 | 3 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 3 | 19 |
ANCA関連血管炎 | 15 | 4 |
大動脈炎症候群 | - | - |
その他 | 38 | 47 |
外来実績 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|
のべ患者数 | 6,371 | 6,688 |
実患者数 | 1,382 | 1,500 |
・ヒュミラ、オレンシア、レミケード、エンブレル、シンポニー、シムジア、アクテムラ
主な検査・医療設備
リウマチ性疾患の診断は、病歴および身体所見をもとに、血液検査および画像検査などを箱み合わせて行います。当院で施行できる特殊検査についてご紹介します。●関節エコー、MRI検査
関節エコー、関節MRI検査、関節超音波やガドリニウム系造影剤を用いた関節MRIにより、単純X線で検知できない段階での関節炎所見(滑膜炎、骨髄浮腫、骨びらんなど)を早期に診断致します。