救急科
診療の特徴・特色
1)診療体制
救急科は平成19年11月に発足し、専門医1名と研修医2~3名で平日8時から17時に診療を行っています。夜間休日にも診療時間を拡大しています。当科は「ER型救急」と言われるシステムを採用し、救急搬送および外来時間外の患者さん(小児を除く)を、ひとまず当科で診察し、診断・初期治療を行った後、専門科に引き継ぐ体制をとっています。ただし、緊急性・専門性が高い疾患(脳血管・心臓など)は、初めから専門科が診察することもあります。
当院は二次救急医療機関で、その特徴として、1)診療する患者さんが内科疾患から外傷まで多種多様なこと、2)軽症からショック状態・心停止まで、様々な重症度であることが挙げられます。
平成24年には心臓・脳血管センター、子ども急病夜間クリニック(草加八潮医師会)が開設され、より充実した救急医療を行うことができるようになりました。
2)救急蘇生法講習会
当院は年間約145例の心肺停止症例を収容しています。年に数回病院のスタッフや救急隊員を対象に救急蘇生法の講習会(日本救急医学会認定BLS/ICLSコース)を草加消防本部と合同で開催しています。また毎年3月に開催される草加市主催のロードレースでは、市役所や消防本部と連携し、「1キロメートルに1台のAED」をスローガンに救護体制を敷いています。当院からも毎回10名程度のICLSコース受講済みの医師・看護師が救護員として参加しています。心肺停止ランナーの救命も果たしました。
3)消防本部との連携
平成24年4月より脳血管センター棟に救急ステーションが併設され、草加市消防本部の救急隊員が常駐しています。市立病院近辺の救急要請に対し、救急隊がより短時間で到着できるようになりました。
また、救急救命士は2年おきに128時間の病院研修が義務付けられており、当院でも研修を行っています。草加および近隣の消防本部と合同で、症例検討会を年3-4回開催しています。救急隊員が活躍する「病院前救護」と市立病院での「診断・治療」が一体となって、更なる救急医療の向上を目指します。
診療実績
令和4年 | 令和5年 | |
---|---|---|
救急外来受診者数 |
9,694 |
9,815 |
救急車搬送件数 |
4,717 |
5,120 |
医師紹介
役職 | 氏名 | 専門分野 | 専門医資格 |
---|---|---|---|
診療部長 |
鈴木 恒夫 (すずき つねお) |
日本救急医学会認定救急科専門医 日本外科学会認定外科専門医 |