麻酔科
診療対象疾患
当院における一般外科、心臓血管外科、脳外科、整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、歯科口腔外科、形成外科、腎臓内科、消化器内科等のあらゆる手術および検査の麻酔に対応しています。診療の特徴・特色
当院は麻酔科認定病院であり、麻酔科医は現在、常勤医4~5名と日替わりでの非常勤医1~2名とで構成されております。マンパワーの関係から主として手術麻酔に従事しており、夜間休日の緊急手術には、常勤医2名のオンコールで対応しています。最近は医療の発達により、平均寿命が伸び高齢者の手術の割合が多くなっており、またそれだけ複数の合併症を含む症例が多くなっております。一方、鎮痛薬や筋弛緩薬などの薬剤の発達、気道確保のデバイスの発達は麻酔のシーンを大きく変化させてきています。これらのおかげで、従来なら全身麻酔による負荷から手術適応にならなかった症例も手術可能となっていることも事実であります。
また当院におきましては、平成24年度から心臓・脳血管センターの始動、心臓血管外科の開設などにより、従来以上に緊急手術や難易度の高い手術が増加しております。高度な麻酔管理を求められる場面も多くなっており、それに対応できるように、我々麻酔医自身もさらなる成長を目指しております。
さて、地域医療連携におきましては、麻酔科は間接的な関与に留まりますが、まずは紹介患者さんの緊急手術の麻酔管理や、草加八潮地区の救急救命士の気管挿管実習において貢献していきたいと考えております。
主な検査・医療設備
手術室 計7室 | うち1室はクリーンルームで、整形外科人工関節術に適応可能。別の1室は心臓外科手術に対応した様々な設備を集約した手術室となっています。(手術室外としては、血管造影室で脳外科脳動脈瘤コイル塞栓術の麻酔管理等を行っています) |
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手術室・術野 モニターシステム |
手術室内ナースステーションや麻酔科控室、CCU、ICUで手術進行状況等を監視できます。 |
自動麻酔記録および 人工心肺記録システム |
心臓外科手術室のみ。 |
血液ガス分析装置 | 手術室内にあるため、直ちに血液ガス分析、電解質分析、血糖値、ヘモグロビン値、乳酸値等を知ることができ、治療に反映されます。 |
麻酔器 | 症例に応じたさまざまな人工呼吸モードを実施可能。 |
生体情報モニター | 心電図、血圧計、呼気二酸化炭素濃度、経皮的酸素飽和度、麻酔深度測定器(BIS)、吸入麻酔薬濃度等を主に使用して、手術中の血行動態や麻酔深度を把握することができます。 |
経食道心エコー (3D) |
心臓血管外科や心臓合併症を有する患者さんの非心臓外科手術の際に、リアルタイムに心臓の動きを観察することにより心機能をモニターすることができます。 |
高解像度超音波装置 | 超音波ガイド下神経ブロックや中心静脈下カテーテル留置、下肢静脈瘤手術等で使用しています。2台あり。 |
無侵襲脳内局所酸素 飽和度監視モニター | 手術中の局所脳酸素飽和度をモニターすることで脳虚血などの予防に努めます。 (開心術や脳外科頸動脈内膜剥離術で使用) |
気管支 ファイバースコープ |
術中の肺合併症の検索や挿管困難症例での気管挿管時に使用されます。 |
小型カメラ付き喉頭鏡 (2種類) |
挿管困難症例に使用されます。 |
簡易心拍出量測定器 | 動脈血圧波形の呼吸性の変動から簡易的な心拍出量測定や循環血液量の過不足を知ることができます。 |
医師紹介
役職 | 氏名 | 専門分野 | 専門医資格 |
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部長 |
松澤 吉保 (まつざわ よしやす) |
麻酔科一般 ペインクリニック |
日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 |
医長 | 神山 圭 (かみやま けい) |
麻酔科一般 | 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 |
医長 | 赤星 祥子 (あかほし しょうこ) |
麻酔科一般 | 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 |
医師 | 千田 麻里子 (せんだ まりこ) |
麻酔科一般 | 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 |
医師 | 片岡 佐也佳 (かたおか さやか) |
麻酔科一般 | 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 |