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電話番号:048-946-2200

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脳神経外科

診療対象疾患

脳血管障害  ● 脳梗塞● 脳出血● クモ膜下出血
脳腫瘍
頭部外傷     ● 急性硬膜下出血● 脳挫傷● 外傷性クモ膜下出血● 硬膜外血腫
その他        ● 三叉神経痛 ● 顔面痙攣  など

診療内容

外来

月・水・金の午前中・外来診療表参照。 外来は原則として、予約あるいは紹介状持参の方が優先となります。ただし救急の場合には随時救急外来にて診察しております(手術中および学会等出張中には対応できないこともありますので、ご了承さい)。ただし救急外来は一般外来と異なり、処方に制限があるなどのため、一時的な処置・処方に限られます。救急外来受診時でも、受診内容によっては一般外来へお回りいただくことがありますので、ご了承ください。 夜間は、土曜日以外は当直にて救急患者に対応しています。土曜日はオンコールとなります。
当院では第一金曜日にてんかん外来を実施しています。

入院によって扱われる脳神経外科の疾患分野は

  1. 脳血管障害
    脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血。いずれも緊急に対処する必要のある疾患です。カテーテルによる溶解術や、開頭血腫除去あるいは内視鏡による血腫吸引術などです。脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血では、開頭による動脈瘤クリッピング術が中心となりますが、動脈瘤の部位によっては東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)脳神経外科血管内治療グループにより、カテーテルによる動脈瘤塞栓術を選択する場合もあります。
  2. 脳腫瘍
    手術可能な脳腫瘍では、後遺障害をできるだけ起こさないように、且つ可及的に全摘を目指して手術を行います。そのために、当院では術中ナビゲーションというコンピューターシステムを使い、すでに大きな成果を上げています。また病理学的に同種の腫瘍であっても、悪性度や成長速度などに大きな違いがあります。それらに対し、術前の画像情報や、手術によって得られる病理組織より、様々な成長解析を行い、術後のフォローや補助療法に役立てていきます。化学療法が必要な場合も、東京科学大学血液内科との協力により、大学において施行される場合があります。
  3. 頭部外傷
    重症頭部外傷とは急性硬膜下出血、脳挫傷、外傷性くも膜下出血、硬膜外出血などで、受傷時点から意識状態が悪化している場合が多いですが、中には当初、意識が清明であっても、数分から1時間のうちに急激に意識状態が悪化してくる場合なども見られ、緊急手術を要する場合が少なくありません。これらの中には、ごく希にですが救急外来で初期緊急処置が必要な場合もあります。
  4. その他
    三叉神経痛、水頭症、未破裂動脈瘤、その他です。未破裂動脈瘤については、その治療方針については現在日本脳神経外科学会において全国調査の最中です。その調査の結果により、本疾患に対するアプローチの基本線が策定されると考えられます。それまでは、各症例の諸条件を考慮し、患者さん及びご家族との話し合いを密に行った上で、治療方針即ち、経過観察・開頭手術・血管内カテーテル治療を決めていきます。

外来によって扱われる脳神経外科の疾患分野は

  1. 頭痛
    脳神経外科外来患者さんの圧倒的多数が頭痛ですが、ほとんどは筋収縮性頭痛といわれるものです。頭痛について参照。 最近意外と多いと考えられるようになったのが、片頭痛(血管性頭痛)です。前兆(眼症状)の後、それと引き変わるように現れる激しい痛みです。前兆がある場合と無い場合があります。これまでは、発作が起こると一日中寝てなくてはならないほどの痛みが続いていたのですが、最近ではトリプタン製剤という薬が開発され、予防薬の使用とともに、大分片頭痛の患者さんの生活の質が保たれてきました。
  2. てんかん
    小児期から引き続き起こっているてんかんが一般的です。それらの原因を精査した結果、手術によりてんかん発作を大幅に減らせる場合のみならず、発達障害の予防や悪化をある程度防ぐことも可能な場合があります。また成人では、頭部外傷や脳出血・脳梗塞にかかった後にてんかんが起こることもあります。注意すべき点は、成人でこれまで起こっていなかったのに、急にてんかん発作が起こってしまった場合です。CTなどを撮影し、特に大きな異常がない場合には、アルコールの多飲や繰り返された微少頭部外傷の結果あるいは全く原因不明という場合もありますが、希に脳腫瘍ができていた場合の初発症状としててんかん発作が起こった場合もあります。初発のてんかん発作では、必ず検査をする必要があります。
  3. ペインクリニック
    頭痛を含め、頭部から肩にかけての痛みのうちのあるものは、当該神経ブロックにより痛みを軽減あるいはあまり起こらなくさせることができる場合があります。大後頭神経ブロックや傍椎体ブロックなど。
  4. その他
    三叉神経痛・顔面けいれんの手術前薬物治療や、痙性斜頚に対するボツリヌス療法など。 乳幼児の軽症頭部外傷については、外来及び救急外来において、頭部外傷後の注意点を記したプリントをお配りしています。ご参考にしてください。また今後、高齢者のための版も作成する予定です。

頭痛について

頭痛は脳外科外来を受診される理由の圧倒的多数を占めております。頭痛の中には心配な頭痛と、全くそうではないものとがあり、時に医師であっても専門外の場合にはその鑑別が難しい場合がありますので、一般の方には尚更でしょう。 心配ではない頭痛の代表的なものは、「筋収縮性頭痛」という、いわゆる筋肉痛によって起こるものです。日本人の頭痛の90%がこのタイプであると考えられており、いわゆる「頭痛持ち」の方々はほとんどこのタイプです。症状は非常に特徴的で、診断も症状からつけられます。様々な検査をしてもどこも悪くないのに頭が痛いというものがこれです。多くの場合頭の片側(時に両側)が締めつけられるように重く感じ(よく"片頭痛"と誤って診断されます)、ヘルメットをかぶっているような感じがしたり、はち巻きで締められているような感じがします。痛みのあまり気持ちが悪くなったりしますが、めったに吐くことはありません。午前中は楽で、午後や夕方になると痛みが増します。原因は頭を支える首の筋肉の疲労によっておこる痛みです。したがって頭の中とは関係なく、脳や脳の血管とは全く関係ありません。従いましていくらCTやMRIを撮影しても、ただ「特に問題ありません」といわれ、原因の分からないまま病院を後にする、といったことが少なくありません。この痛みに関しては特に心配はいりませんが、仕事や家事に差し支える場合は治療薬を服用したほうがいいでしょう。痛み止めは治療薬ではなく、なるべく飲まないほうが良いと考えられます。

心配な頭痛の代表は「クモ膜下出血」です。これは脳の動脈にできた瘤(動脈瘤)が、風船が割れるように破裂したときに起こるもので、逆に言えば破裂するまでは、ほとんどの場合全く症状を現わしません。ハンマーで殴られたときのような激しい痛みが突然起こり、嘔吐し、意識が低下する場合が多いです。前記の筋肉性の頭痛のように、鈍く、いつから起こったのか判然としないというものではなく、何時何分に起こったというのがはっきりしている発作様の痛みで、痛みは持続します。クモ膜下出血は動脈瘤を持たない人には起こりません。動脈瘤は約5%の方が持っているといわれています。遺伝性があります。今では動脈瘤の有無は、簡単な検査(MRI)で分かりますので、家族にこの疾患の方がいらっしゃる場合は、是非検査をしておいたほうが良いでしょう。お近くの脳外科の病院で、「脳ドック」を開設しているところでしたら、どこでも大丈夫です。ほかにも頭痛の原因にはいろいろありますが、我々専門医にお任せいただければ、必要に応じて検査を行うなどして、その原因を分かりやすくご説明いたします。

診療の特徴・特色

●脳卒中、特に脳梗塞について近年脳血管障害の中では脳梗塞の割合が増加しています。高齢化に伴い、より重症な心原性脳梗塞が目立つようになりました。当科では、これに対してこれまでのt-PA治療に加え、カテーテルによって直接塞栓物を除去する、血栓回収術を積極的に行っています。本治療については、ホームペー ジに具体的な様子が示されていますので、ぜひご覧いただければ幸いです。また、軽い手足の麻痺で発症することが多いラクナ梗塞では、発症後短時間で非常に重い麻痺へと症状が進む、BAD(Branch Atheromatous Disease-分枝粥腫型梗塞)と呼ばれる病態となる例が非常に多くみられるようになりました。一見軽症と思われる例でも、油断は禁物です。

●認知症状を呈する疾患
【正常圧水頭症】
認知症と間違われ、治療可能な疾患であるにもかかわらず見過ごされることが少なくありません。
・ 1~2年の経過で何となく歩行が遅くなってきたり、よく転ぶようになった。
・同時に活気がなくなって、以前のように出掛けたりせず、一日中テレビの前で座ってばかりいるようになった。
・時に排尿がトイレまで間に合わず、やむなくおむつを当てなければならなくなっている。などの症状が見られたら、本疾患が疑われます。治療には手術が必要ですが、もともと高齢者に多い疾患です。手術は局所麻酔で体に負担を掛けずに行えます。

【慢性硬膜下血腫】
突然症状が出現し、やはり認知症と間違われることが多い疾患です。
・急に歩けなくなった。
・急に話し方が緩慢となり、話す内容の辻褄が合わなくなってしまった。
・一ヶ月前に転んで顔に痣を作ったことがあった。などが特長です。やはり簡単な局所麻酔の手術により、症状が劇的に改善します。

●その他の疾患
【三叉神経痛、顔面ケイレン】
前者は食事や歯磨き、会話の際などに顔面の痛みが強く起こり、後者は、顔面の片側全体がピクピクケイレンするもので、眼瞼のみに起こる眼瞼ケイ レンとは区別します。どちらも服薬や注射などの内科的治療から、外科的治療までの選択肢があり、各患者さんのバックグラウンドによって治療法を決めていきます。

主な治療実績

2023年の主な治療実績は次のとおりです。

入院 429件
手術件数

96件

  • 脳腫瘍 3件
  • 脳血管障害(破裂動脈瘤 6件、開頭血腫除去術 13件、そのほかの血腫除去 0件)
  • 血管内手術(動脈塞栓術 7件、頸動脈ステント留置術等6件、血栓回収術10件)
  • 外傷 34件
  • 水頭症(脳室シャント術など) 2件
  • 外誘導・減圧 8件
  • 経蝶形骨洞的下垂体腫瘍摘出 0件
  • 頭蓋骨移植骨片の形成術 5件
  • 脳のデブリードマン 0件
  • 浅側頭動脈-中大脳動脈バイパス(STA-MCA) 0件
  • 硬膜外膿瘍除去 0件

主な医療設備

主な医療設備

SPECT
ナビゲーション手術支援装置
電気生理学的モニタリング
内視鏡
定位脳手術装置
放射線治療装置

脳卒中への取り組み

脳卒中への取り組み

医師紹介

役職 氏名 専門分野 専門医資格

副院長
新井 俊成
(あらい としなり)
脳血管障害
脳腫瘍
日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
医長 山岡 寛人
(やまおか ひろと)
脳神経外科一般 日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
医長 若林 光
(わかばやし ひかる)
  日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医

外来医師担当表

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